圧着ハガキは紙面の面積を2倍以上に増やせるメリットがある

圧着ハガキは紙面の面積を2倍以上に増やせるメリットがある

圧着ハガキは秘匿性があるうえに通常の3倍の情報が入る



郵送においては公的に販売されている普通紙やインクジェット紙のハガキだけではなく、手製のものや市販のものも使用できます。ただし、往復ハガキ以外には、2枚以上を横長や縦長でセロハンテープなどで貼り合わせることは普通にはおこないません。そこで登場するのが圧着ハガキで、これは2枚あるいは3枚の紙をニスなどで貼り重ねたものです。この方法はたとえば国民年金のお知らせや金融機関などからの通知など、秘匿性がある情報を送付する際に使われているほか、多くのDMにも利用されています。貼り合わせているニスなどは誰でもその気になれば開封することができてしまうものですが、今のところそのような故意の開封によるトラブル事例は報告されていないようです。

ちなみに圧着タイプが頻繁に使われるのはDMで、これは秘匿性のために用いられるとは限らず、開封するかしないかは受け取った方次第です。なぜこのような郵便物にするかと言いますと、封書では開封の手間がかかることと、郵便料金が高くなるからです。つまり郵便料金が封書より安いうえに紙面の面積を2倍から3倍に増やせるという情報量の多さがメリットになります。たとえばV折というのがシンプルなタイプですが、開封すると、4面のうちの3面が通信用に使用することができますし、N折となると、6面のうちの5面が通信用に使えます。こうなると秘匿性はともかくとして、さまざまな使い方ができますし、郵便料金は封書よりも安いので、重宝されています。

なお、往復ハガキは圧着ができないので、秘匿性はありませんし郵便料金は2倍になります。そうなると封書のほうが便利なこともあるので、封書に返信用の切手を同封したりする使われ方があります。したがって、返信の必要がない一方通行の通信に主に使われるのが圧着ハガキと言えます。



圧着ハガキはUVニスタイプとAQUA式タイプがある



圧着タイプの場合、2枚あるいは3枚を貼り合わせるにはUVニスが使われますが、ほかにはAQUA式というのもあります。またフィルムを貼り合わせるタイプもあります。いずれもしっかりと貼り合わせが可能で、開封は容易にできますが、一度開封すると貼り合わせることはできません。なお、水に濡れるとニスがスムーズに剥がれないことがあるので、濡れた場合は自然乾燥をしなければなりません。

なおUVニスは通常の貼り合わせに使われる方法ですが、AQUA式というのは今までとは異なります。この方式には七つの特徴があり、その第一は鉛筆で面上に書くことができたり、スタンプ押印することができます、第二には今まではできなかった上質紙もつかえることと、第三はマット紙の高級感があることで、テカリが無いことです。またニス独特の匂いがほとんどしなくなりましたし、第五には省電力のインキに対応できること、第六には乾燥する工程で必要となる電力を従来の半分に軽減できることと、第七に手触りが柔らかく、配送中の折れ曲がりで剥がれる心配がないことです。つまり省エネになる方法ということで新しい方法だと注目されています。

圧着式のハガキはDMなどに多用されますから、1枚ごとに必要となる電力は微々たるものであっても、これが何万枚などと大量になると、貴重な電力を節約できますから、その意味では広義に言えば省エネで環境対策に貢献する方法と言えるでしょう。さらにニスの匂いがないことは多くの人には好感を持ってもらえます。また、コスト面ではニスとかわらないようですから、これからはこのような方式が標準になることも考えられます。



圧着ハガキにはフィルムを使うことも可能



圧着ハガキは通常は紙を貼り合わせますが、紙にフィルムを貼り合わせることができます。フィルム式はいくつかのメリットがありますが、その第一は水に濡れても大丈夫なことでしょう。つまりフィルムが水をはじくので、たとえうっかりして雨に濡れても大丈夫です。しかも表面にツヤがある仕上がりになり、写真などもきれいに見えます。文字だけなら再現性はさほど気にならないのですが、カラー写真などになると色が忠実に再現されにくくなります。それがフィルムを使うと再現性がアップするのでできればフィルムのほうがベターということになります。ただし単価が紙よりは高くなるので、普及率は今のところ高くはないようです。

しかしフィルム加工のメリットは破れにくいこともあり、手で破ろうとしても普通では破れませんから、廃棄処分がしにくく、その分たとえばDMなどでは捨てにくいというメリットもあります。この場合、すぐに捨てられないということは、それだけ露出性が長くなることで、そうすると受け取った人が、当座は必要ないからと手元に置いておいたら、後になって、必要になった時にそれを見ることができます。ここではフィルムのメリットをDMに特化してみましたが、このような事例はほかにもあるでしょう。