くじの方式と種類

最終更新:2026年10月22日

くじ(くじ引き)の種類は、「結果がいつ決まるか」と「結果をどうやって確認するか」の2つで整理すると分かりやすくなります。このページでは、販促やイベントで使われる代表的なくじを一覧にし、そのうち印刷で作れる7種類について仕組みを解説します。くじ印刷の実務(納期・ロット・用途別の比較)は「くじ印刷・製作」のページにまとめています。

印刷するくじ券の方式:開封くじと被封くじ

宝くじや印刷されたくじ券は、結果や判定用の番号を券面で隠すかどうかによって、開封くじと被封くじに整理できます。

開封くじ(後日抽選)

番号が印刷された券を配り、後日の抽選で当たり番号を発表する方式です。ジャンボ宝くじなどの普通くじが代表例で、券には「組」と「番号」が印刷されています。引いた時点では結果が分からないため、発表日まで保管してもらう必要があります。

被封くじ(その場で結果が分かる)

当たり・はずれや等級を印刷した券を、結果が見えないように封じた状態で配り、開けた瞬間に結果が分かる方式です。インスタントくじとも呼ばれます。隠された番号を掲示の当せん番号と照合する形式もあります。三角くじ、圧着くじ(スピードくじ)、めくりくじ、スクラッチくじは、封じ方が違うだけで、いずれも被封くじです。販促やイベントのくじには、この被封くじが多く用いられます。

代表的なくじ引き14種類の一覧

販促・イベント・店頭で使われる代表的なくじを、結果の決まり方と確認方法で一覧にしました。上の6行が印刷会社で製作できる紙のくじ(スクラッチは銀とダストフリーの2種類があり、合わせて7種類)、下の8行は器具や既製品を使う方式です。

種類 結果の決まり方 結果の確認方法 主な用途
三角くじ 印刷時に設定(被封) 三角に折って貼り合わせた券を剥がす 福引・縁日・商店街の抽選会
圧着くじ(スピードくじ) 印刷時に設定(被封) 二つ折りに圧着した券を剥がす 店頭キャンペーン・DM同封・大量配布
めくりくじ 印刷時に設定(被封) 表面をめくる 屋台・イベント・店頭の等級くじ
スクラッチくじ 印刷時に設定(被封) 隠蔽層をコインで削る(削りカスが出ないタイプもある) スクラッチカード・キャンペーン・年賀はがき
シートくじ 印刷時に設定(被封) ミシン目入りのシートから1枚ずつ切り離して使う(結果の隠し方は仕様による) 店舗で配布しながら使うくじ
デジタルくじ(QRコード) 読み取った時点(Web抽選) 印刷したQRコードをスマホで読み取り、画面で結果を見る 非接触の抽選・来店促進
番号くじ(開封くじ) 後日の抽選 番号入りの券を配り、発表された当たり番号と照合する 宝くじ・福引の抽選券
抽選箱・箱くじ 引いた時点 箱の中の折り畳んだ紙や札を引く 宴会・社内イベント・学校行事
千本引き(ひもくじ) 引いた時点 束ねたひもの1本を引き、先についた景品を確かめる 縁日・子ども向けイベント
あみだくじ 引いた時点 縦線を選び、横線をたどって結果にたどり着く 少人数の順番決め・役割分担
ガラポン(福引抽選器) 引いた時点 多角形の回転抽選器を回し、出た玉の色で結果を決める 商店街の福引・歳末セール
ビンゴ 進行中に決まる 読み上げられた番号に印を付け、縦・横・斜めの列がそろえば当たり 宴会・パーティー
キャラクターくじ(店頭販売の企画くじ) 企画による コンビニや書店で1回ずつ購入して引く。ハズレなしと銘打った企画が多い キャラクターグッズの販売企画
おみくじ 印刷時に設定 みくじ棒を引き、同じ番号のみくじ箋を受け取る 神社仏閣・初詣(当たり・はずれではない)

※検索で見つかる「くじ 種類」の多くは、コンビニなどで販売されるキャラクターくじの商品一覧です。このページで扱うのは、販促やイベントのために自社で用意するくじの種類です。

印刷で作るくじ7種類の仕組み(開け方別)

印刷会社で製作できる紙のくじは、結果をどう隠し、どう開けるかで5つの仕組みに分かれます。開け方が決まると、向いている用途やデータの作り方もほぼ決まります。

剥がす:圧着くじ・三角くじ

型抜き加工した圧着くじ。二つ折りに圧着した券を剥がすと中面の結果が見える。

印刷した紙に特殊なニスを塗布して圧着し、手で剥がすと中面の結果が見えます。一度剥がすと元に戻らないため、開封済みかどうかが判別しやすい形式です。圧着くじは二つ折りの券、三角くじは正方形の券を三角に折って圧着したものです。三角くじは昔は糊付けでしたが、圧着式にするとハサミを使わず、切り取ったゴミも出ません。

めくる:めくりくじ

めくりくじのサンプル。表面をめくると中面の等級が現れる。

表面の紙をめくって結果を確認するくじです。開封部にニスを使わない仕様で、屋台・縁日・店頭キャンペーンで使われています。等級ごとの枚数管理や店舗別の仕分けにも向いています。詳しくは「めくりくじ印刷」をご覧ください。

削る:スクラッチくじ

シルバースクラッチくじ。銀色の隠蔽層をコインで削ると下の文字が現れる。

印刷した結果の上に隠蔽層を重ね、コインで削って読みます。銀色の層を削るシルバースクラッチが定番で、削りカスが出ないダストフリースクラッチは店内で削ってもらう用途やIDの隠蔽に使われます。2種類の違いは「スクラッチカードの基礎知識」で解説しています。

切り離す:シートくじ

ミシン目入りのシート状で納品し、配りながら1枚ずつ切り離して使います。面付け数の調整や管理番号の印字ができ、店舗での運用が簡単です。詳しくは「シートくじ」をご覧ください。

スマホで読む:デジタルくじ(QRコード)

紙にはQRコードだけを印刷し、スマホで読み取るとWeb上で抽選して結果を表示します。当たり・はずれを紙に刷り込まないため、当落別に印刷物を分けて管理する必要がありません。1枚ずつ異なるQRコードを発行して1枚1回の抽選にすることもできますが、等級は発行時にランダムに割り当てられるため、当選者の指定や当たりのくじだけの仕分けはできません。詳しくは「デジくじ印刷」をご覧ください。

用途から選ぶときの考え方

種類で迷ったときは、「どこで、誰が、どう開けるか」から逆算します。店頭やDMでその場で結果を見せるなら圧着くじ、縁日や福引で引く楽しさを出すなら三角くじかめくりくじ、削る演出がほしいならスクラッチ、抽選ログを取りたい・当落別の紙在庫を分けたくないならデジタルくじ、が目安です。

7種類の納期・最低ロット・可変印字の可否を並べた比較表と、用途別の選び方の詳細は「くじ印刷・製作:7種類の仕様・納期を比較」にまとめています。

くじの歴史と、おみくじ・宝くじとの違い

三角くじの歴史

圧着式の三角くじ。角丸加工とミシン線入りで、引いたその場で剥がして開封できる。

三角くじは、戦後まもない1946(昭和21)年に野球くじとともに流行し、数年間は宝くじとしても発行されていました。駄菓子屋で引いた記憶のある方も多く、いまも福引や商店街の抽選会、縁日、お楽しみ抽選会で使われています。幅広い世代に「引くときのワクワク感」が伝わるのが、三角くじが選ばれ続ける理由です。

おみくじと宝くじ

おみくじは神社仏閣で引く吉凶を占うくじで、大吉・吉・中吉・小吉・凶などの運勢が印刷されています。当たり・はずれを決めるものではないため、販促用のくじとは目的が異なります。宝くじのうちジャンボ宝くじなどの普通くじは開封くじの代表で、番号入りの券を購入し、後日の抽選で当せん番号が発表されます。販促やイベントのくじは、その場で結果が分かる被封くじが中心です。

よくある質問

くじの種類にはどんなものがありますか?

大きく4つに分けられます。印刷で作る紙のくじ(三角くじ・圧着くじ・めくりくじ・スクラッチくじ・シートくじ)、器具を使う抽選(抽選箱・千本引き・あみだくじ・ガラポン・ビンゴ)、QRコードをスマホで読み取るデジタルくじ、そして店頭で販売されるキャラクターくじや運勢を占うおみくじです。番号入りの券を配って後日抽選する宝くじ型の番号くじもあります。

開封くじと被封くじの違いは何ですか?

宝くじや印刷されたくじ券の用語で、券面で結果を隠すかどうかの違いです。開封くじは番号入りの券を配り、後日の抽選で当たり番号を発表します。被封くじは当たり・はずれをあらかじめ印刷した券を封じた状態で配り、開けた瞬間に結果が分かります。三角くじ・圧着くじ・めくりくじ・スクラッチくじはいずれも被封くじです。

圧着くじとスクラッチくじはどう違いますか?

どちらもその場で結果が分かる被封くじですが、開け方が違います。圧着くじは二つ折りに圧着した券を手で剥がすので、コインも不要で削りカスも出ません。スクラッチくじは隠蔽層をコインで削る演出が特徴で、削りカスが出ないダストフリータイプもあります。

抽選方式にはどんな種類がありますか?

紙のくじを引くアナログ方式(三角くじ・圧着くじ・スクラッチなど)、ガラポンやビンゴのように器具を使う方式、QRコードを読み取ってスマホで抽選するデジタル方式があります。抽選ログや集計が必要ならデジタル方式、スマホや通信に頼らずその場の体験を重視するなら紙のくじや器具が向いています。

オリジナルのくじを作るにはどうすればよいですか?

用途・枚数・希望時期を印刷会社に伝えれば、合う種類と仕様を提案してもらえます。紙のくじでは等級ごとの枚数管理や店舗別の仕分け・梱包に対応できます。デジタルくじは等級をランダムに割り当てるため、当選者の指定や当たり券だけの仕分けはできません。種類ごとの納期やロットは「くじ印刷・製作」のページで比較できます。

くじの種類が決まったら、くじ印刷・製作のページへ

7種類の納期・ロット・可変印字の比較表と、用途別の選び方をまとめています。お見積りは無料です。

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