バリアブル印刷の費用・料金の考え方

最終更新:2026年9月8日

バリアブル印刷の費用は「通常印刷料金+可変処理料金」

このページには価格表や目安金額を掲載していません。バリアブル印刷は、印刷物の種類・部数・可変の仕様・後加工の組み合わせによって工程そのものが変わるため、一律の単価表にすると実際のお見積りと大きくずれてしまうからです。代わりに、費用がどう決まるのか(内訳と、費用を左右する条件)と、何をお伝えいただければお見積りが出せるのかをこのページにまとめました。お見積りは無料です。

バリアブル印刷による宛名印字のサンプル。1枚ごとに異なる宛名を印字しています。

バリアブル印刷の価格は、通常の印刷にかかる料金に、1枚ごとに内容を変えるための可変処理の料金を加えた費用になります。

バリアブル印刷の費用の内訳

  • 通常の印刷にかかる料金:用紙代・インキ代・印刷機の稼働にかかる費用など、同じ内容を刷る印刷物と変わらない部分です。
  • 可変処理の料金:共通のデザインデータと可変データ(宛名・番号・画像の指定など)を合成し、1枚ごとに異なる内容を印字するための費用です。
  • 後加工・発送の費用:圧着・銀スクラッチによる隠蔽・折り・製本・封入や、発送代行を行う場合に加わります。

可変処理の料金が加わるぶん、まったく同じ内容を刷る印刷物と比べると一般的に単価は上がります。ただし、ロットが多くなるほど1枚あたりの割高感は薄まっていくのは通常の印刷物と同じです。バリアブル印刷そのものの仕組みは「バリアブル印刷とは」で解説しています。

「この仕様だといくらになるのか」は、用途・部数・可変にしたい内容をお知らせいただければお見積りできます。

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バリアブル印刷の費用を左右する4つの条件

可変処理の料金は、次の4つで変わります。この4つが費用の骨格になります。実際にお見積りをお出しする際は、あわせて下のチェックリストの内容もお聞かせください。

バリアブル印刷の費用を左右する4つの条件
費用を左右する条件 内容
1. 印刷物の種類と部数 はがき・圧着DM・大判・冊子・チケットなど、形状によって使う印刷機と工程が変わります。部数によって1枚あたりの負担も変わります。
2. 片面可変か両面可変か 表面(宛名面)だけを可変にするのか、裏面(絵柄面)も可変にするのかで費用が変わります。両面を可変にすると費用は上がります。
3. 黒1色可変かカラー可変か 宛名・番号・QRコードのような黒1色(スミ1)の可変か、商品画像や写真を差し替えるカラー可変かで変わります。カラー可変のほうが高くなります。
4. 後加工・発送 圧着加工・銀スクラッチによる隠蔽・折り・製本・封入・発送代行など、印刷後の工程は全体の費用に影響します。

可変にする「項目の数」では費用は変わりません

よくいただくご質問ですが、可変にする項目をいくつにしても、可変処理の料金は変わりません。宛名だけを可変にする場合も、宛名・お客様番号・ユニークQRコードの3つを可変にする場合も、可変処理の料金は同じです。「項目を減らせば安くなるのでは」と削っていただく必要はありませんので、伝えたい情報は載せたうえでご検討ください。費用に効くのは、上の表の片面か両面か(条件2)と、黒1色かカラーか(条件3)です。なお、可変データそのものの加工が必要な場合は、下記のとおり別費用になります。

可変データの加工が必要な場合は別費用になります

お見積りは完全データでの入稿を前提としています。いただいたリストから該当する方だけを抽出する、不要な行を削除する、複数のリストを突き合わせるなど、可変データそのものを加工する作業が必要な場合は別途費用をいただきます。可変データの作り方は「バリアブル印刷のエクセル可変データ入稿について」をご覧ください。

バリアブル印刷の費用を抑える工夫

仕様の決め方によって、費用を抑えられる場合があります。目的を果たせるかどうかが前提になりますので、判断に迷う部分はご相談ください。

  • 可変にする内容を片面に集められないか検討する:費用が変わるのは片面可変か両面可変かであり、可変にする項目の数ではありません。宛名・番号・QRコードなどを表面にまとめ、裏面は全員共通のデザインにできれば、両面可変にせずに済みます。
  • 黒1色の可変で目的が果たせないか検討する:一人ひとりに違う商品画像を見せることが施策の肝であればカラー可変が必要ですが、識別や案内が目的であれば黒1色の可変で足りることがあります。
  • 後加工と発送まで一括でご相談いただく:印刷・宛名印字・圧着などの後加工・発送を別々に手配すると、会社間の輸送と管理の手間が費用に乗ることがあります。一括でお受けすれば、郵送コストも含めてご提案できます。発送代行もあわせてご相談ください。
  • 用途と部数が決まった段階でご相談いただく:デザインや加工まで決まりきってからでは選べる方法が限られます。用途・部数・可変にしたい内容が固まった時点でご相談いただくと、仕様のご提案の幅が広がります。

なお、共通部分をオフセット印刷で刷り、可変部分だけを後から印字する組み合わせも選択肢の一つとしてご提案できます。ただしこの方法にすれば大きく安くなる、という性質のものではありません。ロットや仕様によって適した印刷機が変わるため、その都度ご提案しています。オンデマンド印刷との関係は「オンデマンド印刷・バリアブル印刷との関係」で解説しています。

可変の種類と費用への影響

バリアブル印刷の可変処理として代表的なものは次の4種類です。1〜3は黒1色(スミ1、モノクロ)での可変になることがほとんどで、4のカラー可変とは費用の条件が変わります。

  1. 宛名印字:氏名・住所・カスタマーバーコードなど。黒1色での可変が中心です。詳しくは「バリアブル印刷による宛名印字」をご覧ください。
  2. バーコード:QRコード、NW-7、カスタマーバーコード、JANコードなど。こちらも黒1色が中心です。詳しくは「バリアブル印刷によるQRコード印刷」をご覧ください。
  3. シリアル・ID・パスワード・ナンバリング:1枚ごとに固有の番号を印字します。黒1色が中心です。
  4. カラー可変:商品画像・写真・グラフなどを1枚ごとに差し替えます。1枚ごとに画像が変わるカラー可変はオフセット印刷では対応できないため、オンデマンド機での印刷になります。弊社ではHP製のIndigo15kデジタル印刷機を導入しており、オフセットに近い印刷品質を実現できます。

2と3については、番号を見えないようにするために銀スクラッチを重ねたり、圧着加工で折って目隠しをする方法がよく採られます。これらは後加工にあたるため、条件4として全体の費用に影響します。

バリアブル印刷に対応している印刷物

バリアブル印刷は、マーケティング施策から顧客管理まで、さまざまな目的の印刷物にご利用いただいています。印刷物の種類は、費用を左右する条件1にあたります。

このほかの印刷物についてもご相談を承っています。実際の仕上がりは「バリアブル印刷の事例」をご覧ください。

お見積りに必要な情報(チェックリスト)

バリアブル印刷は仕様によって工程が変わるため、お見積りには次の8点が必要です。お問い合わせの際にあわせてお知らせください。

お見積りに必要な8つの情報
お伝えいただきたいこと 補足
1. 部数 おおよその数量で構いません。複数の部数を比較したい場合は、その旨もお知らせください。
2. サイズ・形状 はがき・圧着DM・冊子・チケットなど。形状が未定の場合は、用途と想定サイズをお知らせください。
3. 片面可変か両面可変か 費用を左右する条件2です。両方の仕様を比較したい場合は、その旨をお知らせください。
4. 可変部分の色 黒1色かカラーか。費用を左右する条件3です。
5. 可変にしたい項目 宛名・番号・QRコード・商品画像など。項目の数は費用に影響しません。
6. 可変データの形式 Excel・CSVでの入稿に対応しています。データの加工が必要かどうかもあわせてお知らせください。
7. 後加工の有無 圧着・銀スクラッチ・折り・製本・封入など。
8. 発送の有無 納品先へお届けするか、発送代行まで含めるか。郵送コストもあわせてご提案します。

細かい仕様まで固まっている必要はありませんが、少なくとも用途・部数・可変にしたい内容の3点が決まっていれば、具体的な仕様のご提案とお見積りをお出しできます。この3点が固まった段階でご相談ください。弊社では印刷だけでなく、後加工(折り・ミシン・断裁・パウチ・梱包など)から出荷・発送代行までワンストップでお受けしています。

お見積りは無料です。上の8点(少なくとも用途・部数・可変にしたい内容)をお書き添えのうえ、お問い合わせください。

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事例:カラー可変のダイレクトメール

実際の事例を、費用の観点とあわせてご紹介します。いずれも表面(宛名面)と裏面(絵柄面)の両方が可変になっている、両面可変かつカラー可変の事例です。上で挙げた条件2と条件3の両方にあてはまるため、宛名だけを黒1色で可変にする場合と比べると費用は上がります。反応率と釣り合うかどうかも含めてご提案しています。

事例1:おすすめ商品を一人ひとり変えたDM

お客様に合わせて、掲載するおすすめ商品を変更している事例です。性別や年齢などの属性で分けることもできますし、技術的には一人ひとりに完全に異なる内容をお送りすることもできます。

バリアブル印刷の事例1。商品画像、価格、写真などをバリアブルにすることが出来ます。

費用の観点:商品画像を差し替えているためカラー可変(条件3)、宛名面と絵柄面の両方が可変のため両面可変(条件2)にあたります。

事例2:自動車ディーラー様のDM

アルファベットが振られている箇所が、すべてバリアブル印刷の対象箇所です。カラーで可変にすることで訴求力が高まり、受け取った方に「自分ごと」として捉えていただきやすくなります。1枚ごとに絵柄が変わるためオフセット印刷機では実現できず、オンデマンド機での印刷になります。

バリアブル印刷事例2。こちらも車の写真、車の価格、検討車種など、すべてバリアブル印刷しています。

費用の観点:画像・価格・車種名など可変箇所が多く見えますが、可変処理の料金を押し上げているのは箇所の数ではなく、カラー可変であること(条件3)と両面可変であること(条件2)です。同じ仕様であれば、可変にする項目を増やしても費用は変わりません。

よくある質問

バリアブル印刷のお見積りは無料ですか?

お見積りは無料です。ただし、お見積りには用途・部数・可変にしたい内容などの情報が必要になります。細かい仕様まで固まっている必要はありませんが、これらが決まった段階でご相談いただくと、仕様のご提案とあわせてお見積りをお出しできます。

バリアブル印刷に最低注文ロットはありますか?

最低注文ロットは設けていません。小ロットから大ロットまで対応しています。ただし可変処理には固定的にかかる費用があるため、部数が少ないほど1枚あたりの割高感は出やすくなります。部数を変えたお見積りの比較もお出しできます。

可変にする項目を増やすと費用は高くなりますか?

いいえ。可変にする項目の数では費用は変わりません。宛名だけを可変にする場合も、宛名・お客様番号・ユニークQRコードの3つを可変にする場合も、可変処理の料金は同じです。費用が変わるのは、片面可変か両面可変か、黒1色可変かカラー可変か、印刷物の種類と部数、後加工の内容です。

両面ともバリアブル印刷にすると費用は変わりますか?

はい。片面可変から両面可変にすると費用は上がります。また、黒1色の可変からカラー可変にした場合も上がります。可変にする内容を片面にまとめられないか、黒1色で目的が果たせないかを検討すると、費用を抑えられる場合があります。

可変データを渡すだけでお見積りできますか?

部数、サイズ・形状、片面か両面か、可変部分の色、可変にしたい項目、データ形式、後加工の有無、発送の有無をお知らせいただければお見積りできます。お見積りは完全データでの入稿を前提としており、リストから該当する方だけを抽出する、不要な行を削除するなど、可変データそのものを加工する作業が必要な場合は別途費用をいただきます。

バリアブル印刷の費用に関するお問い合わせはこちらから。用途・部数・可変にしたい内容をお知らせいただければ、仕様とあわせてお見積りをご提案します。

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