DMマーケティングガイド

ペーパーDMを使ったマーケティングを行う際に検討すべきことをまとめました。一般的な内容になりますので、個別のご相談に関しては弊社お問い合わせ窓口までご連絡ください。年間多くのDMマーケティング施策のお手伝いをする小松総合印刷がご提案させていただきます。

DMマーケティングに関するまとめ
DMマーケティングガイド

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DMマーケティングとは何か

  • DM(ダイレクトメール)マーケティングは、直接郵送物を送ることで、ターゲットオーディエンスに商品やサービスを紹介するマーケティング手法の一つです。
  • DMマーケティングのメリットは、よりターゲットに合ったパーソナライズされたメッセージを送れることです。
  • さらに、DMマーケティングは、他のマーケティング手法と組み合わせることもできる柔軟性を持っています。
  • DMマーケティングは、よりターゲットに合ったパーソナライズされたメッセージを消費者に送り、高いエンゲージメントとコンバージョン率を期待できるマーケティング手法です。

その重要性やメリット

  1. 高いターゲティング性: DMマーケティングでは、デモグラフィックやサイコグラフィックなどのデータを用いて、特定のターゲットオーディエンスを精密に選定することができます。もちろん自社の顧客データを分析し、セグメント分けをすることも有効です。
  2. パーソナライゼーション: デジタル印刷機を活用することで、DMは個々の顧客に合わせたメッセージを送ることができるため、受け手にとって価値のある情報を提供しやすく、エンゲージメントを高めます。完全にパーソナライズされた、世界に1枚のDMをお送りすることも可能です。無機質ではない、顧客との有機的なコミュニケーションを実現します。
  3. 高いROI(投資対効果): 正確なターゲティングとパーソナライゼーションにより、DMマーケティングはしばしば高いROIを実現します。逆に、送付先のリストの選定をせず、画一の内容をばらまく手法は年々ROIが下がってきています。
  4. デジタルとの連携: 紙のDMは、QRコードや特定のURLを含めることで、デジタルマーケティングと連携させることも可能です。ユニークなURLを用意したり、パラメータを付与することでDM1枚1枚からの反応を見える化できます。

ターゲット設定(ペルソナ設定)

  • 目的の明確化: ペルソナ作成の第一歩は、マーケティング戦略の目的を明確にすることです。
  • データ収集: 顧客データ、アンケート、フィードバックなどを収集します。
  • セグメンテーション: 収集したデータを基に、顧客をいくつかのセグメントに分けます
  • 特性の抽出: 各セグメントの共通の特性やニーズを抽出します。
  • ペルソナの設計: 特性やニーズに基づいて、仮想の顧客像(ペルソナ)を設計します。
  • テストと調整: ペルソナに基づいたマーケティング戦略をテストし、必要に応じて調整します。小ロットからテストマーケティングを始めるのも有効です。

ターゲットオーディエンスの特定

  1. 市場調査: 競合他社や市場の動向を調査します。
  2. 顧客層の特定: 最もビジネスに貢献する可能性が高い顧客層を特定します。
  3. ニーズと問題点の特定: ターゲットオーディエンスが抱えるニーズや問題点を明らかにします。
  4. メッセージの設計: 明らかにしたニーズや問題点を自社の製品/サービスが改善できることを示すためのターゲットオーディエンスに響くようなメッセージを設計します。
  5. 評価とフィードバック: 実施した戦略の効果を評価し、フィードバックを収集して改善します。
  6. 戦略とプランニング

キャンペーン設計

  1. 目標設定: キャンペーンの具体的な目標を設定します(例:新規顧客獲得、既存顧客とのエンゲージメント強化など)。
  2. コンセプトの決定: キャンペーンのテーマやコンセプトを決定します。
  3. コンテンツ作成: キャンペーンに使用するコンテンツ(テキスト、画像、クーポンなど)を作成します。
  4. 発送方法の選定: 郵送方法やタイミングを決定します。
  5. ターゲティング: 既に作成したペルソナやターゲットオーディエンスに基づいて、発送対象を絞ります。
  6. スケジューリング: キャンペーンのタイムライン(スケジュール)を設定します。
  7. テスト発送(必要であれば): 小規模なテスト発送を行い、反応を確認します。
  8. 本発送: テストの結果に基づいて、本発送を行います。
  9. 結果分析: キャンペーン終了後、結果を分析し、次回の施策に活かします。

予算設定

  1. 目標に対する費用対効果: 目標達成に必要な費用を見積もります。
  2. 項目別予算: コンテンツ作成、印刷、発送など、各項目にかかる費用を詳細に計算します。
  3. 余裕を持った計画: 予想外の出費に備え、予算には一定の余裕を持たせます。
  4. ROIの計算: 投資対効果(ROI)を計算し、予算が妥当か評価します。

ペーパーベースのDMマーケティングにおける応用

  1. キャンペーン設計: ペーパーベースのDMは、特に発送方法やタイミングに工夫が必要です。例えば、特定のイベントや季節に合わせて発送したり、購入のタイミング直後などにすることで、効果を高めることができます。
  2. バジェット設定: 発送費用や印刷費用、デザインなど、ペーパーベース特有の費用項目に注意を払い、バジェットを設定します。

コンテンツ作成TOP

メッセージの設計

DMマーケティングに重要なコンテンツの説明
  1. ターゲットオーディエンスの理解:DMを送る対象者をしっかりと理解することが基本です。
  2. 明確なコール・トゥ・アクション(CTA):受け取った顧客にどんなアクションをしてほしいのか明確に伝えることが重要です。
  3. 価値提案:製品やサービスが提供する価値を簡潔に、しかし魅力的に伝えましょう。自社の製品やサービスが顧客の困りごとを解決出来ることを伝えることが重要です。

クリエイティブ要素(デザイン、コピーライティング)

  • 見出し:注目を引く見出しを作成する。
  • 本文:簡潔かつ具体的な言葉でメッセージを伝える。

実例

  • ターゲットオーディエンス:30代の主婦
  • CTA:DMからWEBサイトへの誘導
  • 価値提案:「手間をかけずに美味しい料理を作れる!」
  • デザイン:暖かみのある色彩、シンプルなレイアウト
  • コピーライティング:「料理がもっと楽しく、もっと簡単に!」

まとめ

メッセージの設計とクリエイティブ要素は、紙媒体のダイレクトメールマーケティングで成功を収めるために不可欠です。ターゲットオーディエンスを理解し、明確なCTAと価値提案を設定した上で、デザインとコピーライティングに工夫を凝らすことが鍵となります。

発送スケジュールTOP

DMマーケティングに重要なスケジュールの説明

効果的な発送スケジュールを設計するためには、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. ターゲット分析: 顧客の行動パターンや購買サイクルを理解し、それに合わせてスケジュールを設定します。
  2. 季節性: イベントや季節に合わせたタイミングでの発送が効果的です。購入直後や商品の到着直後なども、顧客の熱が高い状態ですので効果的です。
  3. 頻度: 頻度が高すぎると過剰とみなされる可能性があります。逆に、頻度が低すぎると忘れられてしまう可能性がありますので、反応率や顧客の声を取り入れながら検討することが重要です。
  4. 測定と分析

KPI設定TOP

KPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)は、ダイレクトメール(DM)マーケティングの成功を測定するための重要な要素です。以下は、紙ベースのDMマーケティングにおいて考慮すべきKPIです。

  1. 到着率: 発送されたDMが実際に届いた割合(不達分から逆算)
  2. 開封率: DMが開封された割合(QRコード等を付けてアクセス率から計算)
  3. 反応率: DMに対する顧客の反応やアクション(例:問い合わせ、購入など)。
  4. ROI(投資対効果): DMマーケティング施策にかかった一連のコストに対するリターン。
  5. 顧客獲得コスト(CAC): 新たな顧客を獲得するためにかかった平均コスト。
  6. 顧客生涯価値(LTV): 一人当たりの顧客が生涯で生み出す利益。

データ分析ツール

紙ベースのDMでは、データ分析ツールの選択が少し限られますが、以下のような方法でデータを収集・分析することが可能です。

  1. QRコード: DMにQRコードを掲載し、スキャンされた回数を測定。
  2. 専用電話番号: DMに記載された専用の電話番号からの問い合わせ数を計測。
  3. クーポンコード: DMに特定のクーポンコードを掲載し、使用された回数を追跡。
  4. 顧客アンケート: DMに反応した顧客に対してアンケートを行い、そのデータを分析。
  5. 販売データ: DM発送後の販売データを分析して、効果を測定。

ケーススタディTOP

成功事例

  1. ターゲットに合わせたカスタマイズ: ある企業は、顧客データを用いてDMをカスタマイズ(パーソナライズ)し、それによって開封率と反応率が大幅に向上しました。
  2. 限定オファーの活用: 特定の期間限定で特典を提供することで、顧客の購買意欲を高め、売上を伸ばしました。
  3. テストマーケティング: 小規模なテスト発送を行い、そのデータを基に本格的なキャンペーンを展開。これにより、無駄なコストを削減しました。

失敗事例とその教訓

  1. 一般的すぎる内容: DMの内容が一般的すぎて、顧客に響かなかった。この教訓から、顧客の興味やニーズに合わせた内容が必要であることがわかります。
  2. 不適切なタイミングでの発送: シーズンオフに商品を宣伝し、反応が得られなかった。タイミングも重要な要素であると学びました。
  3. 費用対効果の不一致: デザインと印刷、発送費用が高額になった。もしくはDMの反応が悪くて売上につながらず、ROIが低下。予算と効果をしっかりと見極める必要があります。

よくある質問TOP

DM マーケティングに関する一般的な疑問とその解決策

  1. コストが高い?

    解決策: DMマーケティングのコストを抑えるためには、ターゲットとなる顧客をしっかりと絞り込むことが重要です。また、郵便料金を節約するためには、一括で大量に送るよりも、必要な時に必要な量だけを送ると良いでしょう。住所等の顧客情報を常にアップデートし、不達(印刷、発送したが住所違い等で手元に届かないもの)を減らしましょう。

  2. 反応率が低い?

    解決策: 反応率を高めるためには、DMのデザインや内容、発送タイミングを工夫する必要があります。例えば、特定のイベントやセールに合わせてDMを送る、または、顧客に特典を提供するなどして興味を引くことが重要です。購入から間もないタイミング、もしくは商品到着後に即手元にDMが届いたりすれば感情がポジティブな状態の顧客のエンゲージメントを強めることが可能になります。もちろん顧客ごとに内容をパーソナライズすることも大切です。

 

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