バーコード印刷シール| 自分で印刷する場合と印刷会社に依頼する場合のメリット・デメリットも解説

バーコード印刷でシールを導入すると、在庫管理や販売管理などが簡単になり、業務効率化やヒューマンエラーの削減が期待できます。
小売業界や製造業界、物流業界など多くの企業が導入しており、業務のスピードや質に課題がある企業には効果的です。
とはいえ、バーコード印刷シールの導入を考えている方の中には「どうやって印刷すれば良いの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
バーコードシールを印刷する方法は、自分で印刷する方法と印刷会社に依頼する方法の2つです。 

本記事では、バーコード印刷シールの特徴と、自分で印刷する場合・印刷会社に依頼する場合のメリット・デメリットを解説します。自社にはどちらの方法が合っているのか検討する参考にしてみてください。

小松総合印刷のバーコード印刷について

バーコード印刷のシールとは

そもそも「バーコード印刷シールを導入するメリットは?」「自社に合ったバーコードの種類って?」と考える方もいるはず。バーコードシール印刷を正しく行うためには、バーコードとは何かをきちんと理解しておくことが大切です。
まずは、バーコード印刷シール導入でできることと、バーコードの概要をお伝えします。 

バーコード印刷シールの導入でできること

バーコードシール印刷の導入でできることは次の2つです。

  1. 業務効率化ができる
  2. ヒューマンエラーを削減できる

さまざまな業界で導入されているバーコード印刷シール。それぞれの詳細をお伝えします。

1. 業務効率化ができる

バーコード印刷シールによる最も大きなメリットは業務効率化です。バーコードを読み取るだけなので、レジ作業や在庫管理作業、仕入管理作業などあらゆる作業の時間を削減できます。
顧客の待ち時間の短縮やリアルタイムで正確な管理をすることが可能になり、顧客満足度の向上や販売機会損失の回避も期待できるでしょう。 

また、バーコードシール印刷は人件費の削減にも役立ちます。浮いたリソースを事業拡大に活用すると、会社全体の生産性向上も期待できます。

2. ヒューマンエラーを削減できる

バーコード印刷シールを導入することで、ヒューマンエラーを防ぐことができます。手作業であればどうしても見間違いや入力ミスが起こりやすいですが、バーコードシールを導入すれば、読み込むだけで正確な作業を行えます。
「手入力する内容を間違わないように」「入力が漏れないように」といったことへ細心の注意を払う必要もなくなるので、従業員の負担を抑えられるでしょう。 

バーコードの構成

バーコード印刷シールはいくつかの要素から構成されています。正しい印刷をしなければバーコードを読み取れません。各要素には基準が定められているため、印刷する際は基準を遵守する必要があります。

名称特徴基準
クワイエットゾーン・バーコード左右にある余白の部分・十分に確保されていないと読み取りができない・バーコードの細いバーの10倍以上
バーコードの縦の長さ・バーコードの高さ・低すぎると読み取りができない・3mm〜10mm・バーコードの横の長さの15%以上
バーコードの横の長さ・バーコード左右のクワイエットゾーンを含んだ長さ・バーコードリーダの読み取り幅内に、クワイエットゾーンも含めたバーコードが入っていること
スタート/ストップキャラクタ・バーコードの始まりと終わりを示す文字・バーコード直下に表示・バーコードの種類によっては(JAN、ITF、Code128)文字ではなくバーで表示
データ・データとして表される文字・バーコード直下に表示・バーコードの種類によって桁数が異なる
チェックデジット・読取ったデータに間違いがないかチェックするための数値・データの直後(右)に表示・チェックデジットには様々な計算式がある

不適切な色や印刷用紙を使うとバーコードを読み取れないことも。自分で印刷する場合は注意しなければいけません。
バーコード印刷の種類について、詳しくはこちらで解説しています。

バーコードの種類

バーコードにはいくつかの種類があるため、自社に適したバーコードを選ぶことが大切です。代表的なバーコードは次の5つです。

  1. JANコード
  2. QRコード
  3. UPCコード
  4. CODE39
  5.  NW-7

それぞれの特徴、用途、おすすめの業界を表にまとめました。

1. JANコード

特徴用途おすすめの業界
・日本で主に使用される・13桁の数字で構成される標準タイプと8桁の数字で構成される短縮タイプの2タイプがある・販売時の商品スキャン・商品管理・小売業界

2. QRコード

特徴用途おすすめの業界
・マーケティングでよく使われる・スマートフォンでの読み取りが可能・WEBサイトアクセス・SNSの連絡先交換・QRコード決済・航空チケット・小売業界・広告業界・エンタメ業界・航空業界

3. UPCコード

特徴用途おすすめの業界
・アメリカ、カナダで主に使用される・文字は数字のみ・UPC-Aは12桁、UPC-Eは8桁の数字で構成される・販売時の商品スキャン・商品管理・小売業界 

4. CODE39

特徴用途おすすめの業界
・工業用としてよく使われる・数字と文字の両方を使用できる・商品のラベル付け・自動車業界

5. NW-7

特徴用途おすすめの業界
・物流やヘルスケア関連でよく使われる・印刷しやすい・数字と一部の記号のみで構成される・商品スキャン・物流業界・ヘルスケア業界・図書館

バーコードシールを印刷する方法

バーコードシールを導入する際に重要なのは、正しく印刷することです。バーコードを確実に読み取れるように、正しい方法で印刷する必要があります。バーコードシールを印刷する方法は次の2つ。

  1. 自分で印刷する
  2. 印刷会社に依頼する

それぞれのメリットとデメリットを解説しますね。

1. 自分でバーコードシールを印刷する

1つ目の方法は、自分で印刷する方法です。バーコード印刷に対応したプリンターとExcelなどのソフト、シールが必要になります。
ソフトに入力したデータにバーコード用フォントを適用し、書式を調すれば、自分でバーコードを印刷することも可能です。

ただし、自分でバーコード印刷をするには、メリットとともにデメリットもあります。 

メリットデメリット
・低コスト・すぐに作成できる・効率が悪い・基準を満たせないと、使えないことも

自分でバーコードシールを印刷するメリット

バーコードシール印刷に対応したプリンターとExcel、シールが揃っているのであれば、手軽に導入できます。印刷部数が少なく、内製化してスピーディーに対応したい企業におすすめです。

自分でバーコードシールを印刷するデメリット

バーコードシールを印刷する際は、指定されている基準を満たさなければいけません。正しく印刷ができなければ、誤った情報を記載してしまったり、スキャンができなかったりするリスクが発生します。

正しい印刷を行うためには、以下のことに気をつけなければいけません。

  • バーコードの線がぼやけていないか・細すぎないか
  • バーコード自体の色や背景の色は適切か
  • サイズが小さすぎないか・大きすぎないか
  • シール紙の材質は適切か
  • プリンターの精度が悪くないか
  • ソフトの精度が悪くないか

バーコードの規格や種類についての知識が不足していると、正しく印刷できないおそれがあります。

2. 印刷会社にバーコード印刷シールを依頼する

 2つ目の方法は、バーコードシール印刷を専門の印刷会社に依頼する方法です。依頼する一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 印刷会社へ問い合わせ

  2. ヒアリング
  3. 見積もりをもらう
  4. 印刷データを送る
  5. 印刷してもらう

印刷会社へバーコードシール印刷を依頼するメリット・デメリットは次のとおりです。

メリットデメリット
・時間コストの削減・プリンターコストの削減・料金の把握が簡単・プロの印刷技術で安心・印刷コストがかかる・印刷データは自身で用意する必要がある・会社によっては品質が悪いこともある

印刷会社にバーコード印刷シールを依頼するメリット

バーコード印刷シールを印刷会社に依頼すると、場合によっては時間や印刷コストを抑えられます。
自分でバーコードシール印刷する場合、印刷部数が少量であればすぐに印刷できますが、枚数が多ければ用紙代、インク代のコストがかかったり、印刷の工数が膨大になったりと負担が増加します。

経験豊富な印刷会社にバーコード印刷シールを依頼することで、手間や管理、コストを抑えられます。 

また、とくにバーコード印刷は知識と経験が必要ですので、印刷会社へ依頼するほうが失敗なく、スムーズに完成できます。
印刷会社に依頼すれば、精度の高い印刷が可能です。
自分で印刷すると高品質なものを作るのは難しいですが、バーコード印刷の技術・実績があるプロに頼めば安心です。

印刷会社にバーコード印刷シールを依頼するデメリット

 印刷会社に依頼すると外注費が発生します。とはいえ「部数が多くて自分で印刷する時間がない」「バーコードの知識がない」という方は必要経費と考えることもできるでしょう。

また、印刷会社によっては品質が悪いことも。価格は重視したい指標の一つですが、バーコード印刷の実績がある印刷会社を選ぶことが大切です。対応しているバーコードも確認するようにしましょう。

印刷会社の選び方について、詳しくはこちらで解説しています。

バーコード印刷シールは小松総合印刷へ

小松総合印刷は、可変印刷を強みとする印刷会社です。さまざまな種類のバーコード印刷シールを提供しています。1種類のバーコードの生産はもちろん、1枚1枚全て異なるバーコードの印刷の実績も豊富なので安心してご利用いただけます。

対応可能なバーコード対応可能なフォント
・JANコード・QRコード・ITF・CODE39・CODE128・NW-7・カスタマバーコードなど・MSP明朝・MSPゴシック・DF明朝・DFゴシック

バーコード選定のご相談から、印刷、配送、発送の手配まで、トータルでご提供いたします。

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