DMの開封率、調査と開封率を上げる方法について解説

Web検索でも「DM 効果」や「圧着ハガキ 開封率」などのワードでこのページに流入して来られる方も多いのではないでしょうか。
詳しくお話を聞いていくと「印刷物は販促の効果が計測できない」「反応、反響が取れない」ことが一番のネックに感じており、紙媒体のデメリットとして捉えられることが多いようです。
btobでもbtocでもビジネスにおいてROI(return on investment/投資利益率)が分からない施策は致命的ですし、リピートの施策として検討する際も根拠に乏しく説得力の無いものになりがちです。
そこで、このページでは、DM・ダイレクトメールの開封率と、開封率を高める方法について解説します。

DM開封率とは?DM開封率の重要性

DM(ダイレクトメッセージ)の開封率とは、DMを送付した数のうち、開封した人の割合のことを指します。マーケティングキャンペーンの効果を決定する重要な指標です。
DMキャンペーンの目的は、潜在的な顧客やクライアントとの会話を開始することです。DM開封率が低い場合は、メッセージが効果的に配信されていない、または受信者の注意を引くのに十分な魅力的なコンテンツでない可能性があります。

DMの開封率を上げるための有効な方法の一つは、メッセージをパーソナライズすることです。DMを受け取った顧客が興味のある内容であったり、自分に合った内容だと感じれば、DMを開封する可能性は高くなります。
適切なセグメンテーションとターゲティングにより、顧客のニーズや嗜好に合わせたメッセージを送信することで、DMが開封され読まれる可能性が高くなります。

DMの平均開封率と行動喚起率は?

一般社団法人日本ダイレクトメール協会が行った「DMメディア実態調査2021」によると、家庭に届いたDMに対する開封率・閲読率は67.6%であることが明らかになりました。
また、宛先が自分宛のDMは79.5%であり、宛名のないDMの開封率である37.3%に比べて、42.2%も高い結果となりました。
さらに、DMの開封率は2020年に比べて全体的に上がっており、顧客へのプロモーション施策としてDMの有効性が高まっていることが分かります。

これらの結果から、DMは広告効果が高く、積極的に活用することが重要であると言えます。

また、本人宛のDM総数に対する行動促進率は、21.0%と報告されています。
この数字は、メルマガの場合と比較するとかなり高い割合です。行動促進の具体的な内容には、「購入した」「資料請求した」「問い合わせた」などがありますが、「インターネットで調べた」「話題にした」「来店した」なども含まれます。

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DM開封率をアップするには?

DMの開封率を上げるためには、受け手が「開けたい」「読みたい」と思うようなキーワードや内容を盛り込むことが大切です。JDMA協会の調査によると、受け手の関心が高まる要素としては、具体的な宣伝文や特典、オフラインでのイベント情報などが挙げられます。
そこで、ここでは、DM開封率をアップするために効果的な5つの方法をご紹介します。

1. 適切なターゲット層への訴求

既存の顧客や会員に対して送るDMは、自社の商品やサービスを使用したことがある人には高い効果があります。さらに、送付するセグメント・ターゲット層をより絞り込んで、さらなる効果を発揮することができます。

例えば、2回以上商品を購入した顧客に限定して商品総合カタログを送付することで、高い購買確率を期待できます。このように、最適なターゲットに絞ることが、効果的なだけでなくコスト削減にもつながります。

顧客情報を効果的に活用するためには、鮮度の管理が必要であり、最新の情報を常に参照できるように管理する必要があります。とくに、オフラインの紙のDMと、オンラインのEメールマーケティングを組み合わせることで、より高い購買率を期待でき、効果的なキャンペーンを実現できます。詳しくは「DMA」ページをご覧ください。

1枚1枚のDMを見た顧客の行動を可視化出来るDMAの詳細はこちらから

DMA。自社顧客に郵送したDMの反応がわかる。ターゲットに合わせてLPやDMの中身をパーソナライズすることも可能。

2. 送付タイミングの最適化

DMの配信タイミングも、開封率や反応率に影響を与えます。例えば、商品の新発売やセール時期など、顧客が購買意欲を持ちやすいタイミングでDMを送ることが効果的です。また、顧客との関係性を考慮し、適切なタイミングでコンタクトを取ることが、効果的なDM配信につながります。

3. 顧客の宛名を設定する

封筒に書く名前は、ただ宛名として使うだけでなく、顧客の心を引き付ける目的でも利用できます。例えば、宛先欄だけでなく、封筒に書いたメッセージの中に受け取り手の名前を挿入し、呼びかけてみましょう。

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4. デザインや表現を工夫して開封を促す

DMのデザインや表現を工夫することで、開封率を向上させることが可能です。文章だけでは、商品の魅力やメリットが伝わりにくいので、ひと目でメリットを訴求できるデザインが必要です。商品の特徴を写真・イラストなどで表現することも、有効な方法のひとつです。

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5. サンプルを同封する

DMにサンプルを同封することで、顧客の興味を引き、開封率をアップさせることができます。例えば、ダイレクトメールに「サンプル同封」と目立つように記載したり、立体的なサンプルを同封して中身を確かめたくなることで、開封率を向上させることができます。

DM開封率・効果が分からない理由は?

これまでの印刷物を使った販売促進企画の実態として、DMは送って終わりのものが多くを占めていました。
それには二つの大きな要因があります。これらはハガキでも、封書(封筒にチラシ等を入れるタイプ)でも同じ状況です。

A:業務の負担から

制作と郵送に注力し、その後は手を抜いてしまい、送り出してしまうことがしばしばあります。例えば、自社のECサイトに誘導するQRコード付きのDMを考えてみます。最近では、アナログ施策とデジタル施策の担当部署が分かれることがあるそうですが、DMを発送する担当とECの注文を見る担当が異なる場合には、組織の壁などによってDM施策の効果評価が困難になることがあります。

B:紙媒体の特徴から

デジタル施策であれば、効果測定が簡単でROIやCVR等の数値算出が容易ですが、紙媒体はその計測ができず、さらに損益分岐点も難しくなります。そのため、紙の販促物の反応を取る場合はデジタルとの連携が必要です。

 

DMの開封率を把握するには?

DMの開封率を確認するには、DMとデジタルと連携させる必要があります。
例えばユニークQRコードを使う方法。 DMの宛先毎に専用のLP(ランディングページ)を用意します。宛先リストが100件あれば、100通りのLPを用意します。AさんにはAさん専用、BさんにはBさん専用のページと、当然100種類のURLが生成されることになり、それをQR化してDMに印字していきます。

QRコードへのアクセスを促すために、弊社では「デジくじ」という仕組みをご用意しております。QRからくじ引きができる仕組みで、もちろんDMとセットでお使いいただくことも可能です。

データ収集に効果的なQRコード印刷はこちら

デジくじ+ダイレクトメールの使い方!来店促進、顧客情報取得などにも活用できます。

もっとアナログな方法としては、DMに物理的なクーポン券を付けることで、来店された際に店頭で回収すればどなたが反応したのかが明らかになります。安価なノベルティとの交換にすれば、回収率を上げることもできますが、こちらは回収後に、回収したクーポン券に記載の情報(名前もしくは管理番号など)とDMの宛先リストの付け合せが必要になります。

DM自体にレスポンスのとりやすい工夫を施すことにより、効果を計測し、施策を成功させます。

 

DMのCPO自体を改善させるための施策

DMのCPO(cost per order)を改善するには、「オーダー数自体を増やす(分子を増やす)」し「コストを減らす(分母を減らす)」必要があります。
オーダーを取る方法は様々なものがありますが、来店であれば上記のような施策が使えます。 また、FAXでの注文が多い場合はDMにFAX返信用紙を入れ込むことも可能です。予め宛名と同じ情報がFAX返信用紙にも印字されていますので、必要最低限の記入をすればすぐ送信できるようにし、返信のハードルを下げます。このように回収したデータを購入顧客などの情報と紐づけることにより、利用価値の高いデータを得ることができます。

FAX送信用紙内蔵DM

 自社ECからのオーダーを取りたい場合は、上記のユニークQRを使うことでDMからの流入数を把握することが出来ます。

【流れ】

ユニークQRからアクセス→ユニークLP→リダイレクト→自社ECサイト

ユニークLPはリダイレクトさせるだけのページのため、このLPへのアクセス数≒DMから自社ECへの流入数となります。

紙媒体の手法が刺さるターゲットと、そうでないターゲットを分けていくことで、郵便や発送代含む無駄な販促費を削減できます。DMの発送件数を絞りながら、アプリ、SNS、web広告など、印刷物を使う以外にも様々な手法を検討し、ターゲットに合わせた手法を選択し、自社の販促手法を最適化していくべきです。

 

DMの開封率測定、開封率アップならお任せください

DMは高価な施策となりますが、直接手元にリアルな媒体をお届けできるという利点があります。また、LTV(顧客生涯価値)を高めるためには、デジタル施策だけでなく、アナログ施策を併用することが必要とされています。そのため、まずは意味のあるターゲットを見極め、送ることが成功の第一歩となります。

また、埋もれてしまって読まれないDMを少なくし、送られる件数を減らすことで、最小限の費用で高い効果を発揮することができます。

DM効果の測定は、長期的な視点を持つことが重要です。顧客ニーズに合わせたDMを作成するために、興味を引くメディアやアンケートなどのサンプルを活用することが可能です。

弊社のサービスは、BtoB、そしてBtoCを問わず、多くの企業にご利用いただけます。顧客リストを見極め、適切な施策を提案することが可能であり、お問い合わせいただくとともにサンプルの提供も可能です。

⇒ 小松総合印刷のDMサービスについて

⇒ DMマーケティングとは?メリット・ターゲティング・効果的な活用方法を解説

DMA概要。ターゲットごとに専用LPを作り、一人ひとりの反応を見たり、それに応じた次の施策を自動実行したり、マーケティングオートメーションの機能を持ちます。
ログ画像。ターゲット毎の反応を確認できます。印刷物に反応しないターゲットには次回のターゲットから外す、などの選定ができるようになります。

DMA。自社顧客に郵送したDMの反応がわかる。ターゲットに合わせてLPやDMの中身をパーソナライズすることも可能。

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