偽造防止用紙について|種類・メリット・しくみ・費用など

【この記事の概要】

  • 偽造防止用紙は、証明書やクーポン券、機密文書などの重要な書類に使用されることが多く、複製やコピー、改ざんを防ぐために開発されました。
  • 偽造防止用紙には、コピー機で複製しにくい特殊な印刷技術が用いられており、複製や改ざんを抑止、防ぐ効果があります。金券などでは必須の技術です。
  • 偽造防止用紙の活用事例としては、官公庁・自治体、製造業、イベント・チケットなどがあります。
  • 偽造防止用紙のメリットは、セキュリティ性能が高いことや信頼性が向上することなどですが、デメリットとしては、コストが高いことや偽造防止技術の印刷が難しいことなどです。

小松総合印刷では様々な偽造防止技術の印刷を施した用紙を生産、販売しております。
各技術の詳細は偽造防止印刷のページをご覧ください。

偽造防止用紙とはTOP

偽造防止用紙は、契約書や機密文章等の重要書類のセキュリティを保護するために使用される用紙です。これらの用紙には、コピー機やレーザープリンタ、スキャナ等で複製しにくい特殊な印刷技術が用いられており、複製や改ざんを抑止、防ぐ効果があります。
弊社ではご要望に合わせた偽造防止技術を施した用紙の生産、販売を行っております。

偽造防止用紙のメリットTOP

高いセキュリティ性能

偽造防止用紙は、複製や改ざんを抑止、防ぐために開発されたため、セキュリティ性能が高いです。

信頼性が向上

偽造防止用紙を使用することで、書類の信頼性が向上します。これにより、顧客や取引先からの評価も上がります。

法的トラブルの防止

偽造防止用紙を使用することで、法的なトラブルを防ぐことができます。
例えば、証明書の不正利用の可能性が発覚した場合、偽造防止用紙を使用していれば製造プロセスでの問題か偽造かの判断が付きやすくなります。

偽造防止用紙のデメリットTOP

コストが高い

偽造防止用紙は、特殊な印刷技術が使われているため、一般的な用紙と比べて高価です。
そのため、コストと偽造防止技術の必要性のバランスを慎重に検討する必要があります。

印刷できる会社が限られる

偽造防止用紙には、特殊な印刷技術が用いられているため、一般的なプリンターや印刷機では印刷、生産できないことがあります。
そのため、特殊な印刷機や専門知識・技術をもつ印刷会社へ依頼する必要があります。

偽造防止の技術・しくみTOP

そもそも、偽造防止には大きくわけて2つのタイプがあります。タイプによって、特殊な印刷や用紙を使い分けていきます。

偽造を未然に防ぐタイプ

通常のコピーでは再現できない特殊なインクで印刷するなどで、そもそもコピー自体ができないようにするしくみです。触覚的にわかるもの、視覚的にわかるものなどがあります。

偽造された際に発見しやすくするタイプ

原本では見えませんが、コピーすると「コピー」という文字が浮かび上がるなど、偽造や複製を明らかにするしくみです。デザインに与える影響を最小化することが可能です。

小松総合印刷でご提供できる偽造防止技術TOP

ブラックライトインキ印刷

ブラックライトに反応して光るインキで印刷します。ブラックライト無しでは見えないインキですので、デザインに影響を与えずに偽造防止効果を追加することができます。ブラックライトを当てると光り、浮き出て見えます。

隠し文字印刷(コピーガード印刷)

人間の目には識別しにくい大きさのアミ点や細線を組み合わせ、「コピー」や「複写」などの文字を印刷します。原本では見えにくいのですが、コピーを撮ると「コピー」や「複写」などの隠し文字が浮かび上がります。

透かし印刷(OPニス印刷)

特殊なインキでマークやロゴ等を印刷します。正面からは見えませんが、角度を変えて見たり(偏光効果)、光に透かして見たり(透かし効果)すると、印刷内容が確認できます。

マイクロ文字印刷(マイクロプリント)

肉眼では見えないレベルまで文字や図形を細かく印刷します。マイクロ文字(マイクロプリント)をコピーすると、文字が潰れて判読できなくなり、偽造品と判定することが可能になります。

疑似エンボス

擬似エンボス印刷は、偽造防止用に凹凸の模様を浮き出るように印刷することで、視覚的・触覚的に偽造を防止します。こちらもコピー機等でコピーすると凹凸までは再現できませんので、触れば偽物を判別することが可能です。

銀インキ

光沢のある銀インクを印刷します。銀インクの光沢はコピー機やプリンターでは再現できないため、偽造防止に有効です。また、銀部分に透かしや地紋を印刷することも可能です。

小松総合印刷では様々な偽造防止技術の印刷を施した用紙を生産、販売しております。
各技術の詳細は偽造防止印刷のページをご覧ください。

それ以外の偽造防止技術TOP

サーモクロミック印刷

温めることで色が消色する特殊なインキでマークやロゴなどを印刷します。サーモクロミック印刷部分を指などで温めると透明になり、しばらくすると元に戻ります。

赤外線反射・吸収インク

赤外線を反射または吸収する特性を持つインクで印刷します。赤外線反射・吸収インクを使って印刷された部分は、赤外線検出機器を使って確認することができ、通常のコピーでは再現できません。

光沢インク

特定の角度で見ると色が変わる光沢インクを使用します。

ウォーターマーク

ウォーターマークとは、紙の製造過程で作られる印象的なマークやパターンを指します。マークやパターンは光を通しすと確認できます。

小松総合印刷では、疑似エンボス印刷、銀インク印刷、白インク印刷、バリアブル印刷など、さまざまな偽造防止印刷をご用意しております。

偽造防止印刷について詳しくはこちら

偽造防止用紙の選び方TOP

偽造防止用紙を選ぶ際には、以下のポイントに注意してください。

セキュリティ機能

用途に応じて、必要なセキュリティ機能を持つ用紙を選びましょう。例えば、コピーを防ぐだけでなく、改ざんも防ぎたい場合は、複数の印刷加工技術を組み合わせた用紙がおすすめです。

用紙の品質

偽造防止用紙は、一般的な用紙と比べて高価なことが多いため、品質にこだわりましょう。耐久性や印刷の鮮明さなど、用紙の品質が高いほど、セキュリティ性能も向上します。セキュリティシールなども選択可能ですが、この場合も変わらず品質は重要です。

料金・価格

偽造防止用紙は、一般的な用紙と比べて高価なことが多いため、予算に応じて選びましょう。ただし、安価な用紙はセキュリティ機能が低いことがあるため、用途とセキュリティの必要レベルに応じて費用を見積りましょう。

偽造防止用紙のお見積り依頼はこちら

偽造防止用紙の活用事例TOP

偽造防止用紙は、紙幣、商品券、証明書、チケットなど、さまざまな場面で活用されています。ここでは、具体的な活用例をいくつか紹介します。

官公庁・自治体

官公庁や自治体では、証明書の不正利用や改ざんを防止するために、各種証明書などの重要書類に偽造防止用紙が用いられます。

  • 紙幣
  • 保険加入証明書
  • 債権保証書
  • 領収書
    …など

学校

  • 在学証明書
  • 成績証明書
  • 卒業証明書
    …など

製造業

製造業では、情報漏洩や不正競争を防ぐために、製品の設計図面用紙や技術資料などの企業秘密を含む書類に偽造防止用紙が用いられています。

イベント・コンサート

イベントやチケット販売業界では、転売や不正利用を防止するため、チケットや商品券、クーポン券などに偽造防止用紙が利用されています。

偽造防止用紙の費用・料金についてTOP

偽造防止用紙の費用・料金は、目的や部数(数量)、偽造防止用紙の種類、サイズ(A4、A3、B5、B4など)、特殊印刷方法により大きく異なります。そのため、まずはどのような目的で使用したいのか相談してみましょう

偽造防止用紙の注意点TOP

偽造防止用紙は直射日光にあたる場所や、湿度が高い場所での保管・管理にご注意ください。

また、偽造防止用紙と偽造防止印刷は、通常の印刷とは異なり、デザインやカラー、サイズに制約がでる可能性があります。そのため、どのような目的で使用するのか、デザイン段階から印刷会社へ仕様を伝えて相談しましょう。

偽造防止用紙・偽造防止印刷のデザイン・技術に詳しい印刷会社は多くありません。小松総合印刷では、これまでに多くの偽造防止用紙・印刷を手掛けてきました。ご注文前の計画段階からまずはお気軽にご相談ください

偽造防止用紙の必要性、需要は高まっていますTOP

電子化やペーパーレス化が進む中でも、偽造防止用紙の需要は高まっています。特に、金融機関や官公庁など、セキュリティが重要な業界では、偽造防止用紙の活用が広がっています。

今後も、偽造防止用紙の技術は進化し続けることが予想されます。例えば、ホログラム加工や特殊なインクを用いた印刷技術が開発されることで、より高度なセキュリティ機能が実現されるでしょう。セキュリティ機能は電子データ等で求められることが多いですが、同様に紙においてもセキュリティを確保する新しい技術が必要とされています。

偽造防止用紙は小松総合印刷にご相談ください!TOP

小松総合印刷では、さまざまな偽造防止用紙をご用意しております。また、さまざまな偽造防止印刷にも対応しております。プレミアム商品券など、偽造防止が必須のお仕事の実績も多数。
デザインから、印刷、配送・発送の手配まで、トータルで対応いたします。

偽造防止用紙はぜひ小松総合印刷へご相談ください!

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